トンカットアリ、またはユーリコマ・ロンギフォリアとしても知られており、東南アジアの熱帯雨林に自生する植物です。この植物の特性と人体に対する効果を詳細に説明します。
主要成分とは?
トンカットアリは、その根を中心に多様な効能を持つ成分を有しており、民間薬として利用されています。
主成分としては、グリコサポニン、クアシノイド類、ステロール類、アルカロイド類、テルペン類が挙げられます。これらの成分により、特に性機能の向上に寄与するとされています。
トンカットアリのクアシノイドの一つ、ユーリコマノンが男性ホルモン、テストステロンの生成を促進する効果が研究で確認されています。
テストステロンはエストロゲンへ変換されるが、トンカットアリはこの変換を阻害し、体内のテストステロン濃度を維持する効果があるとされています。
トンカットアリの効果とは?
多くの有効成分を含むトンカットアリは、男性ホルモンの増加や性機能の向上の効果が研究で報告されています。
男性機能の強化
中高年の男性、特に男性ホルモンの減少が見られる年代には、性機能の低下や勃起不全などの問題が生じることが一般的です。
トンカットアリの摂取は、これらの症状を軽減し、健康な男性の性生活の満足度を向上させる効果が確認されています。さらに、適切な運動を併用することで、その効果はさらに増大するとされています。
45名のアンドロゲン欠乏症を持つ男性に対してトンカットアリのサプリメントを6ヶ月間摂取させた結果、勃起機能の大幅な改善が確認されました(R)。
また、40歳から65歳までの健康な男性30名に対して、12週間トンカットアリ200mgのサプリメントを摂取させた研究では(R)、性欲や性的パフォーマンスの満足度が大幅に改善されたとの研究結果もあります
テストステロン増加の効果
トンカットアリは、テストステロンの体内濃度を上昇させ、これらの症状を軽減する可能性を秘めています。さらに、副作用リスクが高いテストステロン製剤の自然な代替手段として注目されています。
更年期障害の症状を軽減する可能性があるトンカットアリは、63名の被験者に対して、4週間200mgを投与した結果、ストレスホルモンであるコルチゾールが低下し、テストステロンが16%増加したことが報告されています(R)。
更年期障害は、男性にも影響する現象です。テストステロンは、男性ホルモンとしての役割を果たし、気分の変動やエネルギーの低下などの症状を引き起こすことが知られています。
性欲の増加
生活のストレスや体調の変動、加齢などにより、性欲の低下を経験する人は少なくありません。
トンカットアリには、性欲を刺激し、向上させる効果が確認されています。これは、テストステロンの増加と直接関連していると考えられます。この効果により、日常の生活の質やパートナーシップの向上が期待できます。
30〜55歳の109名の男性に対してトンカットアリ抽出物300mgを12週間摂取させた結果、性欲の増加や勃起機能の向上が報告されています(R)。
精子品質の改善
男性の妊娠成功率には、精子の質が重要な要因となります。精子の動きや形状、そして濃度は、妊娠の可能性を大きく左右します。
トンカットアリは、精子の活性を向上させるとともに、形態の正常化に寄与するとの研究結果が報告されています。これにより、妊活中のカップルにとって、トンカットアリの摂取は大きな助けとなる可能性があります。
特発性不妊症と診断された75名の男性がトンカットアリ抽出物200mgを摂取した結果、9ヶ月後の介入期間で、14.7%(11名)が自然妊娠しました。これらの精子の運動率は、133%まで向上し、正常な形態の精子の出現率も154%まで上昇したという報告があります(R)。
トンカットアリの副作用は?
トンカットアリは、天然成分であり、基本的に副作用はありません。
しかし、トンカットアリの摂取による明確な毒性は確認されていませんが、あまりにも過剰摂取することにより、体に害を及ぼす可能性があります。
トンカットアリに対する4週間の亜急性試験と13週間の亜慢性試験を行った研究結果、1日の許容摂取量(ADI)は体重60kgの成人に対して最大1.2gと示されています(R)。
ただ、この1.2gの量は、テストステロンの増加や精子の質を向上させるとされる200〜300mgの4~6倍です。
なので、あまりにも過剰に摂取することなく、1日の推奨摂取量を守れば、健康的に利用することができると考えられます。
最新エビデンスで分かるおすすめ精力剤3選【トンカットアリ編】
商品名 | 商品 | 主成分 | 1ヶ月定期価格(初回価格) | 特徴 | エビデンス |
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1位 TEXY(テクシィ) | 濃縮トンカットアリ(20倍濃縮300mg)、亜鉛酵母 、バイオペリン ビタミンD3、マグネシウム | 3,480円 | 配合成分量と配合成分の組み合わせが研究に忠実 | あり | |
2位 オクタゴン | トンカットアリ(Physta)、フェヌグリーク(テストフェン)、高麗人参(膨化紅参抽)アストラジン/バイオペリン | 9,980円(5980円) | 特許成分多数 | あり(メーカーによる研究) | |
3位 スパルトT5 | トンカットアリ(LJ100)、ランペップ、マカ、アストラジン/バイオペリン | 8,600円(4,280円) | 特許成分多数 | あり(メーカーによる研究) |
ここでは、トンカットアリに焦点を当てたおすすめ精力剤を紹介しましたが、トンカットアリを含めた、全ての精力成分を対象に「ランキング&比較」にて精力剤を紹介していますので、参考にしてください。
Shaiful Bahari Ismail, Wan Mohd Zahiruddin Wan Mohammad, Annie George, Nik Hazlina Nik Hussain, Zatul Mufiza Musthapa Kamal, Eckehard Liske.Randomized Clinical Trial on the Use of PHYSTA Freeze-Dried Water Extract of Eurycoma longifolia for the Improvement of Quality of Life and Sexual Well-Being in Men.Evid Based Complement Alternat Med
. 2012;2012:429268.
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